嘘つき、でも騙されてあげる
6月7日の土曜日は、私の18才のお誕生日。



土曜日は司の家で私のお誕生日のお祝いをしてくれる。



その日は家族みんなが出掛けて司が一人だけ。



ちょっとドキドキしてしまう。



司と土曜日の約束をして玄関前で別れた。



「約束忘れんなよ。」



「忘れる訳ないじゃん。司は心配性なんだから。」



私は元気よく玄関のドアを開けた。



「ただいま 。」



誰かいるのかな?玄関に男物の靴パパのではない。



ママが出てきた。



「誰かお客様?」



ママが、「そう須藤雅彦監督が夢花に話したい事があるんだって。」



えっ!



映画の事?



何で家まで来るのだろう?


ママの顔がいつもと違うみたい。



監督が私の部屋で待ってているというので、



私は二階の自分の部屋に行く事にした。





< 121 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop