嘘つき、でも騙されてあげる
自分の部屋なのにノックして入るのはおかしなものだ。



私が部屋に入ると監督は窓から外を眺めていた。



私は勇気をだして、「須藤さん今日は何のようじですか?」



監督が振り返える。



「ああごめんよ。夢花の部屋に勝手に入って。



驚いただろう。」



「正直驚きました。でも何か大切なもを見つけたとかいうか、



監督とお話いていると、何故か懐かしい感じがします。」



監督は暫く私を見ている。


「懐かしい感じ?」



そう懐かしい感じ。



ずっと前から知っているような感じがする。



「監督は私を知っていたのですか?」



「ああそうかも知れない。


夢花今から僕が話す事聞いてほしいんだ。



夢花には真実を知ってほしいから、



僕は話す事を決めた。



お願いだから最後まで聞いてほしい。



いいかな?」





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