嘘つき、でも騙されてあげる
私たちは9時過ぎにホテルを出た。



そしてもう一度優里さんのお墓に来た。



昨日はあまりにも突然で優里さんには何も話せなかったから、



私は手を合わせた。



優里さんが私を生んでくれたのですね。



色んな複雑な思いはあるけど、



優里さんが私を生んでくれなければ、



卓斗には出会えなかった。


だからあなたに感謝しています。



それと優里さんの夢、卓斗と一緒に叶えてみます。



でもそれは私が卓斗と一緒にいたいからなの。



優里さんごめんなさい。



卓斗をもう失う事が怖い。


優里さん私がの見方でいて下さい。



又必ず来ます。



その時優里さんの声が聞こえたような気がした。



【もう絶対に卓斗と離れては駄目よ。】





< 143 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop