嘘つき、でも騙されてあげる
昨日から色々あり過ぎた。


でも昨日より気持ちは落ち着いている。



それは卓斗がいるから。



顔がにやける。



監督が私を見た。



「夢花大人になったんだな。綺麗になったね。」



卓斗と見つめ合いい真っ赤になった。



「夢花映画には出てくれるんだね?」



私は頷いた。



でも私の動機は不純だ。



「私が映画に出てもいいと思ったのは、



卓斗とずっと一緒にいたいからなの。



それでもいいのかな?」



監督は大笑いをする。



「夢花らしくていいよ。僕は夢花しか考えられないからね。



どんな理由でもどんな形でも夢花が出てくればいいんだ。」






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