嘘つき、でも騙されてあげる
司の携帯がなる。



司が夢花から離れ携帯に出る。



焦っている司。



状況が分からない夢花。



そんな光景を見てなんだか笑えてしまった。



私は二人に駆け寄る。



司の携帯から卓斗の怒鳴る声。



『司夢花に何しとるんじゃ!すぐ離れろ。』



司は回りを見ているし、夢花は安心したのか、



その場に座り込んでしまった。



私は夢花のそばに行き、「夢花ごめんね。」と謝った。



夢花は何の事か分からないようだ。



「真南どうしたの? 」



何でもないよ。



でも本当の事は言わない。


この事は私と卓斗だけの秘密にして置こうね。





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