嘘つき、でも騙されてあげる
夢花は優し過ぎる。



俺も夢花の優しさに甘えて辛い思いをさせた。



この世界へ入った時、本当は夢花と別れなければいけなかった。



たけど俺はそれが出来ず、夢花に真実を伝えられなかった。



まだ15才だった俺はカッコつけていたかったから、



真実を離さなくても、夢花は俺を待っていてくれる。


勝手にそう思っていた。



必ず連絡すると言って三年近く俺は連絡しなかった。


怖くて出来なかった。





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