嘘つき、でも騙されてあげる
もういない人をずっと愛し続けるなんて、



私には出来ないよ。



だっていつもそばにいて抱き締めてほしいから。



卓斗から『もうすぐ着くから。』って電話が来た。



私は慌てて玄関に行く。



早く会いたくて仕方ないなかった。



車の止まる音。



玄関のドアを行きよいよく開けた。



卓斗とぶっかりそうになった。



『夢花慌て過ぎだって。』



だって少しでも早く会いたかったんだもん。



卓斗がバカだなぁって笑う。



「一週間が長かった。」と言うと俺も同じって抱き締めてくれた。



卓斗も同じ気持ちだった。


それだけで嬉しい。





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