嘘つき、でも騙されてあげる
三人で出掛ける予定が瑛先生まで加わり四人になった。



何故かご機嫌が悪い卓斗。


運転は瑛さん。



私と卓斗は後ろに座った。


卓斗が私の手を握る。



私の耳元で、『早く夢花と二人になりたい。』耳元にキスする卓斗。



ミラーごしに瑛さんに見られた気がした。



卓斗恥ずかしいってば!



卓斗は少し怖い顔をして、『兄貴夢花が好きなんだって!』



えっ!



どういう事?



瑛さんが私を。



瑛さんは私の先生だし、卓斗のお兄さんとしか思ってない。



『この話しは又後でするから、兄貴に何か言われるかも知れないけど、



夢花は夢花のままでいいから。



俺は夢花が大好き、誰にも渡さない。』



卓斗が私を強く見つめ言った。





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