嘘つき、でも騙されてあげる
私だって卓斗だけ。他の誰かなんて考えられない。



瑛先生は素敵な人。



でも卓斗のお兄さんとしか見れない。



私たちはデパートの中に入り買い物をした。



晃子さんに似合いそうな服を見た。



卓斗は、お袋はこっちがいいよなんて一緒に見てる。


私もそれかななんて見ていた。



瑛さんはそんな私たちを少し離れた所で見ていた。



瑛さんの視線が痛い。



ずっと私を見ている気がする。



自惚れじゃない気がする。


卓斗と晃子さんが服を会計の所へ持っていく、



私はその場で待っていると、瑛さんが来た。



「夢花ちゃん話したい事があるんだ。いいかな?」



瑛さんは私の返事も聞かずに私の手を掴む。



そして私は瑛さんに無理矢理連れて行かれた。



ここからは卓斗が見えない。



瑛さんが怖い。



たけどこんな大勢人がいる中で叫ぶ事も出来なかった。





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