嘘つき、でも騙されてあげる
今は忘れよう綾女さんの事。



何かが起きた訳ではない。


私は卓斗が好き。



もうそれだけでいい。



悠哉を愛する夏生。



愛する人に抱かれたいと思う自然な行為。



私はいつの間にか冷静になっていた。



控え室で準備をする。



卓斗が入って来た。



『夢花大丈夫?綾女の事気になるんだろう。



俺が好きなのは夢花だけ。今もこれからもだから信じて。』



卓斗が後ろからそっと抱き締めた。



こんな事でもドキドキする。



卓斗が好き。



卓斗がおまじないってキスしてくれた。



おまじない?



『そう今からの撮影緊張しない為のおまじない。』






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