嘘つき、でも騙されてあげる
卓斗のおまじないが利いたのか緊張はとれた。



二人で抱き合い何回かキスをする。



もう頭の中は真っ白。



卓斗と過ごす甘い時間なんかじゃない。



回りには人が一杯いて、カメラが回っている。



自然にしょうとしても上手く行かず、



卓斗とキスしながらなんか笑えてしまった。



だって焦って鼻と鼻がブッカってしまった。



卓斗涙流して笑うし、



もう嫌だよぉ。



何回もキスのやり直し、



今度ベッドの中で抱き合う。



うまくタイミングが合わない。



卓斗も私もクタクタ。



卓斗が耳元で、『俺夢花と思って抱くから。』



えっと思ったがもう遅く。


ベッドの中で卓斗が何回もキスをする。



私も卓斗の行為に答えていた。



愛しい卓斗。



監督からOKのサインが出た。



卓斗これって反則だよね。


監督には、「卓斗とマジでやったな。」



私は恥ずかしくて何も答えられなかった。






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