嘘つき、でも騙されてあげる
私はいつもよりオシャレをした。



黒のノースリーブのワンピース。



髪はアップにして大人ぽく、お化粧もしてみた。



雅彦さんは私の姿を見て、「優里そっくりだな。」



雅彦さんが今も優里さんを愛してる事が痛いほど分かる。



私は雅彦さんの腕に手を絡ませ、



「恋人みたいでしょ。」



「親をからかうんじゃない。」



雅彦さんの顔がほんのり赤くて可愛らしく思えた。



「夢花本当に綺麗だ。俺の自慢の娘だよ。」



雅彦さんが頬にキスをした。



えって驚いたけど私も雅彦さんの娘で良かったと思った。





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