嘘つき、でも騙されてあげる
その後野中さんはお酒が飲みたいと私をバーに連れて行った。



未成年の私なのに、私を隣に置いてお酒を飲むつもりらしいけど、



私の前にはオレンジジュースが置かれた。



『僕も夢花って呼ぶから、秀輝ってよんで。』



今日はすっかり野中さんにやられぱなし、



でも嫌じゃなかった。



私は彼を見つめた。



『夢花可愛すぎ。キスしたくなった 。』



お酒なんて飲んでないのに私、「してみます。」



なんて大胆な事を言ってしまった。



彼の真剣な顔から逃げられなかった。



薄暗くて回りは良く見えない片隅で、



私たちはキスをした。



私には初めての大人のキス。



頭の中が真っ白になり、卓斗の事も忘れてしまった。


彼にそのまま身を任せた。




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