嘘つき、でも騙されてあげる

会えない不安

雅彦さんは秀輝の事は何も聞いてこなかった。



昨日は卓斗からの電話がなかった。



どんなに忙しくても電話は毎日くれたのに。



仕事がそんなに忙しいのだろうか？



マネージャーに私との交際を止められているのか？



又不安だらけになってしまう。



雅彦さんが、｢卓斗から連絡がなければ自分からすればいい。｣



でも怖くて出来ないんだよね。



手に持っていた携帯がなる。



知らない番号誰？



｢もしもし誰？｣



『何その出方？僕だよ秀輝。夢花におはようが言いたくてかけてみた。』



『どうした？元気がないね。愛しい彼から電話がなかったとか？』



｢･････････ ｣



『ごめん無責任な事言って 。泣いているねか夢花？』



私は答えられなかった。



寂しくて又秀輝に甘えてしまいそうだったから。