嘘つき、でも騙されてあげる
『夢花泣かないで。彼に会いたいなら会いにいけばいいよ。


相手の都合ばかり考えても仕方ない。』



「秀輝は何でそんなに優しいの?私は秀輝でない人を思っているんだよ。」



『大丈夫だよ。僕が君を好きと言う気持ちは変わらない。


たとえ君が誰を好きでも同じだ。


会いに行ってくればいい。

自分の思いをぶつけてごらん。


卓斗が君を愛してるならきっと君の思いは届くから。』



今卓斗って言ったよね。



「秀輝は私の好きな人知ってる? 」



『勿論知ってる卓斗はいい青年だからね。


何度か仕事を一緒にしたことがあるよ。


彼のいる事務所は恋愛には厳しいらしいね。』



東京に来ても卓斗に会えないのは同じだった。



嫌近くに来たのに会えないのは辛い。





< 261 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop