嘘つき、でも騙されてあげる

その音で卓斗が目を覚ました。



『夢花どうした何でいるの？』



卓斗が隣にいる綾女さんに漸く気がつく。



『綾女なんでいるんだ。』


【やだ卓斗今まであんなに愛し合っていたのに。】



『おまえ何を言ってるんだよ。』



【もう卓斗酔って何も覚えてないんだから、


一杯キスして抱き合ったのに忘れちゃったの！】



私は震えながら、｢卓斗嘘だったの？綾女さんとはそういう関係じゃないって言ったのに。｣



『嘘なんかじゃない。綾女を抱いた事はない。


今だって抱いてなんかいない。


夢花信じてよ。』



【卓斗もう嘘つかなくていいよ。私たちの本当の関係彼女に話してあげなさいよ。】



『綾女いい加減にしてくれよ。俺はおまえを抱いたりしていない。』



【卓斗さっき抱いてくれた時着けてくれたキスマークだってあるのに。】



それを必死に私に見せる綾女さん。



｢卓斗もういい。私疲れてちゃった。｣