嘘つき、でも騙されてあげる
夢花ごめん。俺又おまえを傷つけたみたいだな。



俺は何処かで安心していた。



夢花はどんな事があっても俺を信じて待っていてくれるなんて。



思い過ごしもいいとこだ。


何故?野中さんが夢花といたのか分からない。



夢花は浮気なんかしない。


野中さんが夢花を好きになった。



それはあり得るな。



夢花には俺みたいな子供より、


ずっと大人の野中さんがお似合いかもしれない。



夢花と離れる。



今までもずっと離れていた。



こんなに近くになったのに気持ちは遥か遠く離れてしまったのか?



夢花がせっかく東京へ来たのに、



「俺は何をしていたのだろうか?


仕事が忙しいって夢花に会おうとしなかった。


夢花が理解してくれていると思った。


夢花と会わずに綾女と遊びに行ったのは確かだ。


夢花は何もいわないが、綾女はうるさいから、



一緒に出掛けたりした。



体の関係はなくてもこれは間違っていた。



夢花ごめん許してくれ。






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