嘘つき、でも騙されてあげる
二人で顔を見合って大笑いした。



楽しい。



今までこんなに楽しんだ事はない。



二人で笑っていると声を掛けられた。



「もしかして夢花?」



そこにいたのは司だった。


司なの?



司の後ろには赤ちゃんを抱いた綺麗な女の人が立っていた。



「久しぶりだね。夢花元気だった?」



司が卓斗を見た。



「なんだ卓斗も一緒なのか。 夢花幸せなんだね。」



私は頷いた。



「夢花が幸せで安心したよ。あっ、紹介するね。


俺の嫁さんと息子。大学時代に付き合って出来ちゃった婚。」



司にしては意外だった。



卓斗が、『子供名前はなんていうの?』



「夢哉だよ。夢花の夢をもらった。」



えっどうして私の字なの?


司の奥さんが、「司の大好きな人の名前をいただいたんです。


司の好きな人。夢花さんですよね?」





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