嘘つき、でも騙されてあげる
高校に入ってすぐに司に告られた。



ずっと好きだったって。



たけど私には卓斗がいたから、



告白も出来なかったようだ。



「多分俺は卓斗よりずっと前から夢花が好きだった。

たけど卓斗に先をこされ、

でも諦められなかった。


夢花がまだ卓斗の事好きなのも知ってる。


それでもいいから、夢花のそばにいたい。


俺は絶対夢花を一人にしない。」



司に抱き締められ、それを私は拒む事が出来なかった。



司の事は好きだ。



でもそれは恋愛感情ではない。



たけど私は寂しかった。



ずるい私は司を卓斗の代わりにしている。



司にははっきり返事をしていないまま一年が過ぎた。


なのに司は相変わらず、私のそばにいてくれる。





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