嘘つき、でも騙されてあげる
東京へ行って二年。



卓斗の生活も大分落ち着いたらしく、



今では電話をくれるようになった。



たけど夢花の話はしない。


俺が夢花の副担になった事を話すと電話の向こうで泣いているのが分かった。



卓斗おまえはまだ夢花を好きなんじゃないのか?



好きだから連絡しないのか?



夢花もまだ卓斗の事を忘れられないでいる。



夢花を見てると分かるんだ。



卓斗ごめん。



俺は夢花を見ているうちに、いつの間にか彼女を一人の女として見ていた。



今は彼女を愛してる。



自分のものにしたいと思ってしまう。





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