嘘つき、でも騙されてあげる
真南が心配して、「夢花大丈夫?」



私は笑うしかなかった。



「夢花無理して笑わなくていいからね。」



さっきからずっと私の手を握ってくれている。



小さくて可愛いい真南の暖かい手。



その手をギュッテ握りかえした。



三日間ほとんど眠っていなかった私は、



いつの間にか眠ってしまっていた。



みんなが解散の時瑛先生は私の所に来て、「卓斗から電話が来たら何か伝えたい事あるかな?」



私は、「騙されてあげるから。」と伝えて下さいと言った。



瑛先生は少し困った顔した。



意味が分からなかったのだろう。



卓斗はきっと分かってくれると思う。




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