嘘つき、でも騙されてあげる
「夢花何を怖がっているの? そんなに逃げなくてもいいのに。


監督が夢花に話しがあるらしいから来て。」



私は卓斗に促されるまま監督のとこに行った。



私が監督の前に立つと、「君に頼みたい事があるんだよ。君の名前は後年齢は?

身長と体重後は?。」



あのこれって何?



私が監督の前で考えていると、



監督がいきなり、「みんな静かにして。」



と手を叩いた。



会議室内が急に静かになった。



私は向きを変えさせられみんなの方を見た。



次に監督の口から出た言葉に私は絶句した。



「この映画のヒロインに星野は使わない。


俺はこの子でやりたいと思ってる。」



ざわめく人たち。



それを口開けたまま見る私。




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