CHERRY




「確かに、穂乃花は有澤くん推しだもんね!」


「もー、あかねまで……!」


核心をついた私の言葉に穂乃花が再び腕に力を入れる。
ただし、さっきよりは数倍強く。


あ、ちょっ、痛い痛い痛い……!



「ちょっと、それじゃあかねがつぶれるよ。いい加減解放してあげたら?」



痛みに顔を歪めた私を見かねて天乃が穂乃花に声をかけた。

すると、ハッとしたように穂乃花がパッと私から腕を離し、ごめんと謝って元の位置に姿勢を直した。



「あー、痛かった。穂乃花って見た目のわりに力強いよね。」



私が少し非難の目を向けると、穂乃花は少し舌を出してもう1度ごめんと言った。

その顔に騙されないからね!


私が穂乃花の可愛い表情を見ながらも、心にそう誓っていると、天乃が話戻すけど……と切り出した。


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