Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
自虐
気がついたら、屋上へつながる扉の前にいた。
あの日、ここで坂下にあんなコトしなかったら…。
今みたいな状況には、ならなかったはず。
ダメだって分かりきっているのに、最悪な方へと向かってしまう。
戻れるものなら、戻りたい。
何で、迫ろうとしたの?
何で、チョコなんてあげたの?
何で、告ったりしたの?
何で、この気持ちに気付いたの?
「何で、イギリスに行かなかったんだろ…。」
溢れる涙を拭おうとハンカチを取り出したとき、ポケットから小さな包みが落ちた。
この包みの中には、安全ピンがひとつ入ってる。
義父の手から逃れた時に、二度と安全ピンでピアス穴を開ける自虐行為はしないと坂下に誓った。
戒めのために、手元に置いていたのだけど…。
ごめん、坂下。
私は、自分で思ってるほど、強くなかったみたい。
左耳が、ジンジンする。
だけど、心の痛みは紛れなかった。
もし、坂下を切った時のカミソリを手元に置いていたら…リスカしてたかもね。
あまりものバカさ加減に、笑いがこみ上げてきた。
あの日、ここで坂下にあんなコトしなかったら…。
今みたいな状況には、ならなかったはず。
ダメだって分かりきっているのに、最悪な方へと向かってしまう。
戻れるものなら、戻りたい。
何で、迫ろうとしたの?
何で、チョコなんてあげたの?
何で、告ったりしたの?
何で、この気持ちに気付いたの?
「何で、イギリスに行かなかったんだろ…。」
溢れる涙を拭おうとハンカチを取り出したとき、ポケットから小さな包みが落ちた。
この包みの中には、安全ピンがひとつ入ってる。
義父の手から逃れた時に、二度と安全ピンでピアス穴を開ける自虐行為はしないと坂下に誓った。
戒めのために、手元に置いていたのだけど…。
ごめん、坂下。
私は、自分で思ってるほど、強くなかったみたい。
左耳が、ジンジンする。
だけど、心の痛みは紛れなかった。
もし、坂下を切った時のカミソリを手元に置いていたら…リスカしてたかもね。
あまりものバカさ加減に、笑いがこみ上げてきた。