Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
愛されてる…?



蒼は車を停める。



「ま、こんなことしてるようじゃ…な。」



蒼はそう言って、左耳に突き刺した安全ピンを指で弾いた。



「痛っ…!」



「降りろよ。」



もう、事務所に着いたんだ…。



廊下から部屋を覗くと、事務所の社長に頭を下げる坂下の姿が見えた。



「な?ちゃんと愛されてるだろ?」



「生徒の1人として…ね。」



「それ以上のものを、教師に求めるのは間違ってるだろーが。」



蒼は私の頭を小突き、ノックをしてから中に入っていった。



私も、続いて入る。



社長は私の姿を見るなり、言い放った。



「アンジェリーナ!仕事にも影響するんだから、学校で面倒起こさないで頂戴っ。

とりあえずバツとして卒業までは仕事なし、事務所の掃除とお茶くみでもして貰うわ。」



えぇーっ、いきなり処分言い渡すわけぇ?



「その代わり、学校には処分減免の嘆願しておいてあ・げ・る・わ。」



社長は、ウインクしながら言った。



ウインクは余計だけど…。



「ありがとうございます!」



そう言って、私は頭を下げた。









 

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