Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
体育祭が終わってすぐ、坂下に呼び出され、車に乗るよう促された。



黒のスポーツカーに乗り込むと、坂下はすぐに車を走らせた。



「どこ行くの?」



「お父様が宿泊しているホテルです。」



「どうして!?」



「昼間、お父様と仲違いをされたのでしょう?

会って、謝らなければいけません。」



「イヤっ!」



「後悔してからでは、遅いですよ。」



信号待ちで車を停めた坂下は、私の頭をひと撫でして、俯く私の目を覗き込んだ。



私が頷くと、坂下は信号が青に変わるまで私の頭を撫でてくれた。



ホテルに着くと、坂下はフロントへ向かった。



すぐに戻ってきた坂下と一緒に、ロビーでパパを待つ。



「ねぇ、先生。

何で、パパが泊まってるホテルを知ってたの?」



「お父様と話した時に、聞いておいたからです。」



程なく、パパがロビーに来た。



「パパ、ごめんなさい…。」



私が謝ると、パパは許してくれた。



「最上階のレストランで、ディナーでもしようか。

坂下さんも、ご一緒にいかがですか?

娘のボーイフレンドとして、歓迎しますよ。」



「お父様と同い年の私が、ボーイフレンド…ですか?

私も家族と過ごしたいので、失礼いたします。」



坂下はそう言うと、ホテルから出て行ってしまった。









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