Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
ゆっくり後ろを振り向くと、メガネを外して前髪をおろした坂下の姿が映った。
やっぱり…ね。
私に対して左手を使うのは、坂下しかいないもの。
ドラキュラの扮装をした坂下は、肩にかけたマントで私を包んだ。
坂下が纏っている香水や、私を見つめる瞳…。
今だけでいいから、私だけのものにしたい。
すっかり、ぼうっとなった私は…、坂下の腕に身を預けた。
坂下は、顔を私の首筋に近づけてきた。
坂下にしてみれば、こんなことは演技なんだろうけど、私にとっては…。
首筋にかかる坂下の熱い息に、胸が高鳴った。
コレ、坂下には聞こえてるよね?
ちょっと恥ずかしいな…、なんて思ってると
「貴様、娘に何をする!?」
パパが、坂下につかみかかってきた。
坂下は私から離れると、闇に溶けるようにいなくなってしまった。
まるで、さっきまでのことが幻かと思うほどに…。
パパの、バカーっ!
憤慨していたパパは、お化け屋敷から出ると私に言った。
「さっきのドラキュラ、誰か分かるか?とっちめてやる!」
すっかり機嫌を悪くした私は、ムッとしながら答えた。
「坂下先生。」
「えっ…じゃあ、俺は邪魔したってことか?
…スマンな。」
頭を掻きながら、パパが謝った。
「もう、良いよ…。」
あまりにも申し訳なさそうにしてるから…、許してあげる。
やっぱり…ね。
私に対して左手を使うのは、坂下しかいないもの。
ドラキュラの扮装をした坂下は、肩にかけたマントで私を包んだ。
坂下が纏っている香水や、私を見つめる瞳…。
今だけでいいから、私だけのものにしたい。
すっかり、ぼうっとなった私は…、坂下の腕に身を預けた。
坂下は、顔を私の首筋に近づけてきた。
坂下にしてみれば、こんなことは演技なんだろうけど、私にとっては…。
首筋にかかる坂下の熱い息に、胸が高鳴った。
コレ、坂下には聞こえてるよね?
ちょっと恥ずかしいな…、なんて思ってると
「貴様、娘に何をする!?」
パパが、坂下につかみかかってきた。
坂下は私から離れると、闇に溶けるようにいなくなってしまった。
まるで、さっきまでのことが幻かと思うほどに…。
パパの、バカーっ!
憤慨していたパパは、お化け屋敷から出ると私に言った。
「さっきのドラキュラ、誰か分かるか?とっちめてやる!」
すっかり機嫌を悪くした私は、ムッとしながら答えた。
「坂下先生。」
「えっ…じゃあ、俺は邪魔したってことか?
…スマンな。」
頭を掻きながら、パパが謝った。
「もう、良いよ…。」
あまりにも申し訳なさそうにしてるから…、許してあげる。