Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
翌日は、ちゃんと持ち場についてドラキュラ役をこなす。



お客さんが途切れた時、少し梨香と喋った。



坂下のドラキュラが、話題にのぼったときに



「少しいい思い、したでしょ?」



なんて、言われた。



「えっ…?」



やだっ、私が坂下に身を預けてウットリなんかしちゃってるとこ、見てたの!?



「お父様が『娘に何をする!』って、血相かえていらしたものね。」



あ、いい思いって、そっちか…。



「うん、まぁ…そうだね。」



ウッカリ、見てたの?なんて口走らなくて良かった…。




■■■■




お昼どきに、坂下と蒼がドラキュラの扮装をして私たちのもとにやってきた。



ランチの間だけ交代してくれるというので、そうさせてもらうことにした。



坂下と目が合ったら、昨日のことを思い出した。



思い出したら、顔が火照ってきた。



でも坂下は、そんな私を見て微笑むだけだった。



坂下にとっては、何でもないことなんだね…。









 

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