Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
カゲ
11月に入ってから、坂下が学校にいない日が多くなったことに気がついた。
周りに、話を振ってみても
「さあ?出張とかじゃないの?
それよりもアンジェ、リスニング自信ないから特訓頼むよ。」
なんて展開になる。
日本で生まれ育っているけど、親がイギリス人だから英会話は得意だ。
考えてみれば、私はさっさと専門学校行きを決めてしまったけれど、大学受験はこれからなんだから、坂下のことを気にするのは私ぐらいだろう。
今日も、坂下に会えなかった。
私は屋上前の扉に向かい、ケータイに保存した坂下のフォトを眺める。
会いたいな…。
そう思いながら、扉の窓から外を眺めた。
扉の向こう側に、背を向けて座り込んでいる蒼の姿があった。
私は扉を開け、蒼に声をかけた。
「屋上、立入禁止でしょ?」
よく見ると、蒼は濡れタオルを目に当てている。
「もしかして…泣いてた?」
「黙れ。」
なんて態度なの?
梨香とケンカでもしたのなら、慰めてやろうと思ったのに。
あ、ケンカしたのなら、こいつよりも先に梨香がベソかいてるか…。
「しばらく、1人にしてくれないか?」
蒼がそう言うので、私は扉を閉めた。
蒼が飛び降り自殺するなんてことは、天地がひっくり返ってもありえないから放っておいても平気だしね。
周りに、話を振ってみても
「さあ?出張とかじゃないの?
それよりもアンジェ、リスニング自信ないから特訓頼むよ。」
なんて展開になる。
日本で生まれ育っているけど、親がイギリス人だから英会話は得意だ。
考えてみれば、私はさっさと専門学校行きを決めてしまったけれど、大学受験はこれからなんだから、坂下のことを気にするのは私ぐらいだろう。
今日も、坂下に会えなかった。
私は屋上前の扉に向かい、ケータイに保存した坂下のフォトを眺める。
会いたいな…。
そう思いながら、扉の窓から外を眺めた。
扉の向こう側に、背を向けて座り込んでいる蒼の姿があった。
私は扉を開け、蒼に声をかけた。
「屋上、立入禁止でしょ?」
よく見ると、蒼は濡れタオルを目に当てている。
「もしかして…泣いてた?」
「黙れ。」
なんて態度なの?
梨香とケンカでもしたのなら、慰めてやろうと思ったのに。
あ、ケンカしたのなら、こいつよりも先に梨香がベソかいてるか…。
「しばらく、1人にしてくれないか?」
蒼がそう言うので、私は扉を閉めた。
蒼が飛び降り自殺するなんてことは、天地がひっくり返ってもありえないから放っておいても平気だしね。