Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
蒼と2人で、病室に入る。



「病気のことは、病室で話さないように忠告したでしょう?

自分からバラしてどうするんですか…。」



蒼が呆れたように、坂下に言う。



ベッドから上半身を起こしていた坂下は、バツの悪そうな表情をしていた。



そして蒼は私の方を向き、言った。



「だいたいアンジェ、お前にも見舞い控えるようにって言ったよな?」



そうだけど、坂下に会いたいんだもん。



ガマンできるわけ、ないじゃない…。



「まぁ、バレちまったんだから控える必要なくなったけどな。」



そうか、頻繁に来てたらバレる確率高くなるから、クラスのみんなには『見舞いよりも受験』って、口が酸っぱくなるほど言ってたんだ。



「アンジェ、このことは校長と教頭、それと蒼先生しか知らないことです。

ですから、口外しないでください。」



そう言って、坂下は頭を下げた。



誰にも?黙ってるの、辛いよ…。



「リコにも、言っちゃダメ?」



「お前、ソレありえねぇだろ!

受験控えてる時に、動揺させるようなこと言うかぁ?

梨香に言ったら、タダじゃおかないからな!」



蒼の奴、よほど梨香が大事なんだね。



こんなに愛されてる梨香が、羨ましい…。



そう思いながら、坂下を見た。








 
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