Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
坂下が、手の届くところまで私を呼び寄せる。



「辛くなったら、こうして差し上げましょうか。」



坂下はそう言って、私の頭を撫でてくれた。



坂下の手、あったかいな…。



私が浸っていると、それを打ち破る声がした。



「ラブラブタイムは、もう少し後にして貰えないですか?

目を通していただきたい資料があります。」



蒼の奴、邪魔しやがってー!!



「ラブラブ…ですか?」



坂下は、そんな風に言われる覚えないって口調で言った。



「坂下先生、アンジェが可愛くて仕方ないって表情してますから。」



蒼がニヤつく。



「ええ、自分の娘のように可愛いと思っています。」



坂下は、しれっと言った。



じゃあ、何?



この前、あれだけ強く抱きしめてくれたのも…。



娘だと思ってしたことなの!?



私の気持ち知ってて、それちょっとないんじゃない?



心のどこかで期待してたのもあったから、ショックだった。



なんだか居たたまれなくなり、帰ることにした。



「すぐ終わるから、このままいて良いよ。」



蒼はそう言ってたけど…。



「仕事の邪魔、したくない…。」



ホントは、自分の部屋で1人で泣きたかっただけだ。








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