Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
坂下は、妹さんの腕を解くと
「そろそろ戻って来る頃ですね。
花瓶で両手が塞がっているから、ドアを開けてあげなくてはなりません。」
そう言って、ドアに近づいた。
坂下は、私が花を活けるときドアを少し開けておいているのを知ってるはずなのに…。
「計算通りですね。」
ううん、あんなとこ見せたくなかったなら、少し遅いよ。
私はどうしたら良いのか分からず、坂下から視線を逸らした。
さっきのことを私が見てたの、妹さんは分かったみたいで
「サイテー…。」
私にそう呟いて、出て行った。
うわっ、ムカつくんだけど…!
私の手から花瓶を取った坂下は、サイドボードにそれを置き、言った。
「妹が、実の兄に恋愛感情を持っていることは…他言無用に願います。」
だから、私は嫌われてたんだ。
妹さんや私が頻繁に来てるのだから、奥さんは気が気でないだろう…。
「奥さんは、私のこと…何て言ってる?」
「私がここにいることすら存じていないようですので、言うこともないでしょう。」
「それじゃ、まるで…お見舞いに来たことないみたいな口ぶりじゃない。」
「ええ。」
坂下は、平然と言ってのけた。
「だって、春にはもう…。
なのに、お見舞いにも来ないの!?」
「私の病状を知っているのは、前にもお話したとおり一部の先生方とあなただけです。」
だけど知らないからって、会いに来ないなんて…。
そんなの、おかしいよ。
「そろそろ戻って来る頃ですね。
花瓶で両手が塞がっているから、ドアを開けてあげなくてはなりません。」
そう言って、ドアに近づいた。
坂下は、私が花を活けるときドアを少し開けておいているのを知ってるはずなのに…。
「計算通りですね。」
ううん、あんなとこ見せたくなかったなら、少し遅いよ。
私はどうしたら良いのか分からず、坂下から視線を逸らした。
さっきのことを私が見てたの、妹さんは分かったみたいで
「サイテー…。」
私にそう呟いて、出て行った。
うわっ、ムカつくんだけど…!
私の手から花瓶を取った坂下は、サイドボードにそれを置き、言った。
「妹が、実の兄に恋愛感情を持っていることは…他言無用に願います。」
だから、私は嫌われてたんだ。
妹さんや私が頻繁に来てるのだから、奥さんは気が気でないだろう…。
「奥さんは、私のこと…何て言ってる?」
「私がここにいることすら存じていないようですので、言うこともないでしょう。」
「それじゃ、まるで…お見舞いに来たことないみたいな口ぶりじゃない。」
「ええ。」
坂下は、平然と言ってのけた。
「だって、春にはもう…。
なのに、お見舞いにも来ないの!?」
「私の病状を知っているのは、前にもお話したとおり一部の先生方とあなただけです。」
だけど知らないからって、会いに来ないなんて…。
そんなの、おかしいよ。