Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
「やっぱりあの女、ムカつくわ。」



あの女…って?



私の疑問を感じ取ったのだろう。



「ブラコン義妹のことよ。

私もそう思われているけど、アナタのことが目障りみたいね…。

それにしても、アナタが良和を誘惑したなんてよく言うわよねぇ。

名前出した時にアナタの顔色が変わったから、デタラメだって分かった。

ま、それを一時でも鵜呑みにする私もバカだけど。」



彼女は一気にまくし立てると、アイスクリームの最後の1すくいをスプーンで掬って口に入れた。



私は、何て言ったらいいのかよく分からなくて、クリームで濁ったソーダ水を飲んだ。



「私に呼び出された時、どう思った?」



嘘をつくのも悪い気がして、ありのままを話した。



「アナタと喋った今、良和をムショから出そうと思わないけど、私が取引を持ちかけたら…何を要求する?」



「嫌がられるとは思うけど、先生との離婚…。」



「確かに嫌がるわね、あの人が…。

あの人のこと、よほど好きなんだ?」



私は頷いた。



「どこが好き?」



「優しいとこ…かな。」



あと、私のことを分かってくれたとこも…好き。



「私は、それが嫌だったわ。」



優しいのが、嫌…?









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