Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
iPodをスピーカーに接続して坂下と一緒に音楽を聴いていると、蒼から連絡が入った。



離婚届は無事、受理されたということだった。



それを聞いたことだし、帰ろうとしたら坂下が口を開いた。



「来週末、外泊許可が下りました。

ですから…

今度は、勝手に殺さないでください。」



うっ…、さっきのこと根に持っているんだ…。



「どこ行くの?」



「行き先は決めていません…が、多分最後の外泊になるでしょう。」



「行き先決めてないなら、デートしたいな…。」



坂下のパジャマの袖をキュッと摘み、顔色を窺ってみた。



「良いですよ。」



坂下は、いつも通りの微笑みを私に向けてくれた。



ダメ元で聞いたのに、あっさりとOKしてくれるなんて…夢みたい。



「独身になったのですから、誰とデートをしても咎める人はいません。」



なんか、それって…。



「他の女の子に誘われてもOKするってこと?」



私が聞いたら、坂下は微笑むだけだった。



なんか、はぐらかされたカンジだ。



「場所は、江ノ島…あたりはどうでしょうか?」



「デートの場所、今流れてる曲聴いて決めたでしょ?」



スピーカーから、黄昏系女性ロックシンガーの歌声が流れていた。











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