Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
坂下と並んで病院を出る。



「先生がコンタクトなんて、珍しいね。」



「コンタクトレンズは、つけていません。」



「え…だって、いつもメガネかけてるじゃん。」



「あれは伊達眼鏡ですので、今日は要らないでしょう?」



知らなかった…。



「だったら、メガネなんてしない方が良いのに…。

あ、モテすぎて困っちゃうとか?」



坂下は否定しなかった。



余程、モテるんだ…。



まぁ、私もメガネ無しの坂下を見たことがきっかけで、すっかりハマってるわけだし…。



もちろん、好きなのは見た目だけじゃないんだけどね。



…なんて思ってるそばから、坂下の横顔を見つめてる私。



今日はセンター試験だというのに、こんなことしてて良いのかな…って罪悪感を覚えた。



クラクションが鳴ったのは、そんな時だった。



音の方を振り向くと、見覚えのあるシルバーのミニバンが視界に入った。



蒼の奴…、何なのよ!!



「坂下先生、申し訳ありませんが至急目を通していただきたい資料があります。」



こんな日にデートなんてしようとするから、罰があたったんだろうな。



残念…。










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