Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
展望台はエレベーターで昇る。



室内の展望室は人が多かったので、階段を昇って外の展望台に出た。



寒いからか、私たちの他に人はいなかった。



強風に煽られ、髪がバサバサになる。



坂下にキレイだとほめて欲しくて、時間かけてブローしたのに…。



台無しになるのが嫌で髪を押さえていると、今度はスカートが捲れ上がった。



急いで押さえつけたけど、遅かったみたい。



坂下が顔真っ赤にして、私から顔を背けたもの…。



「今の、見た?」



「みっ…見ていません。」



「顔、真っ赤だよ?」



「そう…ですか?」



さっきは「見たい?」なんて聞いたけど、実際見られるとかなり恥ずかしい。



「紺のギンガムチェックの…、見たでしょ?」



「白いシルクの間違いでしょう。」



言い終わってから私にカマかけられたことに気付いたのか、坂下は慌てて口元を押さえた。



普通、素材まで言い当てるか!?



「嘘つき…。

びっくりするくらい、しっかり見てるじゃん。」



左手でスカートを、右手で髪の毛を押さえてながら、上目遣いで坂下を見た。



バツの悪そうな表情が、少しだけカワイイと思った。










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