Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
この場に流れた重苦しい空気は、ご飯が出来上がっても拭えなかった。
「頂きます。」
「いただき…マス。」
「……。」
お互いに口を開くことなく、坂下は箸を進め、私はご飯に箸がつけられない。
こんな状態で会話が無くても、坂下は不安にならないのかな?
不安で仕方なかった私は、話しかけてみようと思った。
「あの…。」
「あのっ…!」
「あ…先生、何?」
「アンジェの方から、どうぞ。」
「大したことじゃないから…、先生が先に言って。」
坂下は箸を置いて言った。
「申し訳ありません、もう少し言葉を選ぶべきでした…。」
選ぶ…?
「クラスの皆さん1人1人に、手紙を書いていました。
こうして何も言わずにいるのですから、何一つ残さないで逝くわけにもいかないでしょう?」
だから、遺言なんて…。
「普通に、手紙って言えば良いのに…。」
「そう…ですね。
包丁を落としてしまうほど動揺させてしまって、申し訳なかったと思っています。」
坂下はそう言うと、私の頬を撫でた。
「少し、落ち着いてきましたね。
ところで、アンジェは何を言おうとしていたのですか?」
「ご飯…不味くないかな?って…。」
「美味しいですよ、ただ…。」
「ただ?」
「アンジェが笑いながら箸を進めてくれたら、もっと美味しくいただけるのですが…。」
坂下も、不安になってたのかな?
だけど、上手く笑うなんて難しいよ…。
そう思ってたら、坂下が
「アンジェ、あーんして?」
一口大にしたおかずを、私の口元によこす。
「私、子供じゃないよ?」
「いいじゃないですか、誰も見てはいません。」
坂下が急かすから、言われたとおり食べさせてもらう。
「やっと、笑顔が戻ってきましたね。」
そう言う坂下は、すごく嬉しそうにしてた。
「頂きます。」
「いただき…マス。」
「……。」
お互いに口を開くことなく、坂下は箸を進め、私はご飯に箸がつけられない。
こんな状態で会話が無くても、坂下は不安にならないのかな?
不安で仕方なかった私は、話しかけてみようと思った。
「あの…。」
「あのっ…!」
「あ…先生、何?」
「アンジェの方から、どうぞ。」
「大したことじゃないから…、先生が先に言って。」
坂下は箸を置いて言った。
「申し訳ありません、もう少し言葉を選ぶべきでした…。」
選ぶ…?
「クラスの皆さん1人1人に、手紙を書いていました。
こうして何も言わずにいるのですから、何一つ残さないで逝くわけにもいかないでしょう?」
だから、遺言なんて…。
「普通に、手紙って言えば良いのに…。」
「そう…ですね。
包丁を落としてしまうほど動揺させてしまって、申し訳なかったと思っています。」
坂下はそう言うと、私の頬を撫でた。
「少し、落ち着いてきましたね。
ところで、アンジェは何を言おうとしていたのですか?」
「ご飯…不味くないかな?って…。」
「美味しいですよ、ただ…。」
「ただ?」
「アンジェが笑いながら箸を進めてくれたら、もっと美味しくいただけるのですが…。」
坂下も、不安になってたのかな?
だけど、上手く笑うなんて難しいよ…。
そう思ってたら、坂下が
「アンジェ、あーんして?」
一口大にしたおかずを、私の口元によこす。
「私、子供じゃないよ?」
「いいじゃないですか、誰も見てはいません。」
坂下が急かすから、言われたとおり食べさせてもらう。
「やっと、笑顔が戻ってきましたね。」
そう言う坂下は、すごく嬉しそうにしてた。