Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
大人数であれば勝てると踏んだのか、男たちが僕らを目掛けて殴りかかってきた。



坂下先生が華麗に技を決めるので、僕も負けじと男に面を喰わせ…たら、柄が曲がった。



こんな展開になるなら、竹刀持ってくるべきだった。



そう思いながら、男の腹に蹴りを入れた。



「蒼先生、剣道にそのような技は無いでしょう?」



んなこと言ったって…。



「申し訳ありません、坂下先生。

僕の足、長いから当たってしまうんです。」



「なるほど…。」



そう言いながら、坂下先生は男の急所に膝で蹴りを入れる。



うわっ、痛そ…。



「坂下先生、それは反則…。」



「年を取ると、体がいうことをきかなくなります。」



んな、年か!



僕の言い訳も怪しいけど、坂下先生の言い訳はおかし過ぎるから…。



男たちがノビたところで、坂下先生が声をかける。



「ところで、アンジェリーナの義理の父親というのはどなたですか?」



坂下先生の問いかけに、周りの男たちが、父親にしては若い男を指差した。



父親が強姦に加わってたのか!?



ここに来るまで詳細を知らされていなかった僕は、その事実に驚いた。



坂下先生はアンジェの義父の目の前まで歩き、こう言った。



「今回の件についてですが、今のところは警察沙汰にはいたしません。

但し、今後、アンジェリーナに何かあった場合は…みなまで言わずとも、分かりますよね?

彼女はしばらく私どもで預かりますので、奥様への言い訳はそちらで考えておいてください。」



やっぱり、坂下先生だけは敵には回したくない…。









 
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