Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】

「こんな女、庇うのかよ？

まさか、既にセックスで懐柔されたとか？」



何それ!?



私は、その辺に転がっていたソフトボールを投げつけた。



しまった！



投げたボールは、坂下の方へ飛んでいった。



ヤバイ、ぶつかる！



そう思った瞬間、坂下がボールをキャッチしていた。



「アンジェ、相変わらずコントロールが良くありませんね。」



坂下が呆れたように言い、ボールを転がした。



そして先輩の方を向き直ったかと思いきや、殴り倒してから言い放った。



「これは、彼女が受けた痛みの分です。」



最初に坂下に投げ飛ばされた男が、坂下に話しかける。



「この女のバイトのこと黙ってたら、今日のこと黙ってて貰えるんですか？」



「それと、二度とアンジェに対してこのような真似をしないと誓っていただけるのでしたら…この口を閉ざしましょう。」



「や…約束します。

坂下の言うとおりにしよう、な？」



先輩は頷くと、クラスメイトの男と一緒に倉庫から出て行こうとする。



「あ、待ちなさい。」



坂下が、男たちに声をかけた。



「まだ…何か？」



「これは没収です。」



坂下は、先輩のクラスメイトからナイフを取り上げる。



その後すぐに、２人の男は競うように倉庫から出て行った。