Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
坂下が、コーヒーを一口啜る。



「それにしても、コスプレ喫茶とは…。

生活指導の鬼や教頭が、青筋立てて怒っていましたよ。」



あとでクラス全員、大目玉喰らうかなぁ…なんて思ってたら



「…ですが、何とか収めておきました。」



さすが坂下、裏取引や懐柔の達人!…って、誉め言葉じゃ無いか。



「2人とも、よく似合っていますよ。

但し、アンジェのスリットは…深すぎますね。」



坂下は私の格好を見ると、眉間に皺を寄せながら言った。



確かに下着が見えそうなくらい深いスリットが入ってるけど、梨香のミニスカは良いんだ?



「グラビア撮るときは、もっとスゴイ格好してますから。」



こんなスリット、さほど気にならないというのが正直なところだ。



坂下が、私にそばに来るよう手招きする。



言われたとおりにすると、坂下が私に耳打ちした。



坂下の息が、私にかかった。



いつもの香水と、少しコーヒーの香りもした。



私は、なんでもないフリをする。



「はい、分かりました。」



ホントは、口を開くのもやっとなくらいに…ドキドキしていた。



梨香と一緒に職員室を出て、すぐそばの壁にもたれかかると、私は一息ついた。



「口から、心臓出ると思った…。」











 
< 40 / 243 >

この作品をシェア

pagetop