Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
「すぐ戻ります。」



坂下はそれだけ言うと、どこかに行った。



坂下の背中を目で追うと、喫煙所の方へ向かっていた。



あぁ、そうだった…坂下は私が大嫌いなタバコを吸うんだった。



喫煙所でタバコを吸う坂下の周りには大学生のグループがいたけど、坂下の姿は誰よりもカッコ良く見えた。



タバコの臭いは嫌いだけど、側で見ていたいと思った。



しばらくして、坂下が戻ってきた。



「お待たせいたしました、次はどこへ行きましょうか?」



坂下から、タバコの匂いが漂ってくる。



アイツを思い出すから、大嫌いな臭いのはずなのに…。



「あの…臭いますか?」



「ううん、平気。」



私はそう言うと、席を立った。



今漂ってくる匂いには、不思議と嫌悪感を覚えなかった。



坂下のことが好きだから…かな。









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