Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
「決して、報われることのない恋ですよ。」



「それでも、いいの…。」



別に、坂下とどうとか…なりたいわけじゃない。



ただ、好きでいたいだけ。



なのに、あんなこと言ってしまって…ホント私ってバカだ。



坂下…、困るよね?



「アンジェが苦しみ泣く姿は、見たくありません。」



「私は、妻子持ち選んで恋してるわけじゃ…ないよ。」



「もっと早くに気づくべきでした。

あなたの想いが、ほんの小さな芽のうちならば摘み取っておいたのですが…。」



なんか、それって…。



「先生は、過去にそうしたこと…あるの?」



坂下は、きまり悪そうな表情をしてた。



一度や二度じゃないんだ、多分…。



パレードの列が通り過ぎる。



「間近で見損ねちゃいましたね、私のせいで…。」



私がそう言うと、坂下が首を横に振った。



「私にとってはショーやパレードよりも、あなたときちんと話をすることの方が重要なことです。」



涙がこみ上げてきた私は、さっき坂下が渡してくれたハンカチを目にあてる。



「先生、告ったりしてゴメン…。」



「アンジェ、それは謝ることではありません。」



坂下は、私の頭を左手で撫でながら言った。



「できれば…で結構ですが、これからも普段どおりに私と会話してください。」



ってか、担任相手に避けろって方が無理!



いつもの私なら、それくらい言うとこだけど…。



泣きじゃくってた私は、頷くことしかできなかった。









 

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