Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
中に入ると、恋占いの石というのがあった。
石と石の間を目を瞑って歩き、無事に辿り着くと恋が叶うという。
坂下とのことを願って歩くのはどうかと思い、何も考えずに歩いてみた。
途中で躓いたけれど、無様に転ばずに済んだ。
「大丈夫ですか?」
転びそうになった私を、坂下が支えてくれたから…。
きっと、心のどこかでは坂下とのこと…願ってたのかもしれない。
妻子持ちに横恋慕なんてするから、神様が罰を与えたのだろう。
ため息をつく私に、坂下はお守りを買ってくれた。
「アンジェに、素敵な恋が訪れますように…。」
そう言って坂下は、左手でお守りを渡した。
坂下の右手には、私が傷つけた痕がある。
坂下は私が気にしてるのを知ってるから、それを見せないようにしてくれている。
だから私に物を手渡す時は必ず左手なんだけど、今はそれがツライ。
結婚指輪を見せつけられてるみたい…だもん。
『私には、妻と息子がいます。』
私じゃ、ダメなんだ…。
そう思うと、心が痛んだ。
ちくちく…なんて生易しいものじゃない。
ズキズキと、痛むんだ。
周りに学校の連中が大勢いる時に泣いたら、坂下が困るのは明白。
舞妓のお化粧を落とすために洗面台へ向かうまで、泣くのは我慢した。
石と石の間を目を瞑って歩き、無事に辿り着くと恋が叶うという。
坂下とのことを願って歩くのはどうかと思い、何も考えずに歩いてみた。
途中で躓いたけれど、無様に転ばずに済んだ。
「大丈夫ですか?」
転びそうになった私を、坂下が支えてくれたから…。
きっと、心のどこかでは坂下とのこと…願ってたのかもしれない。
妻子持ちに横恋慕なんてするから、神様が罰を与えたのだろう。
ため息をつく私に、坂下はお守りを買ってくれた。
「アンジェに、素敵な恋が訪れますように…。」
そう言って坂下は、左手でお守りを渡した。
坂下の右手には、私が傷つけた痕がある。
坂下は私が気にしてるのを知ってるから、それを見せないようにしてくれている。
だから私に物を手渡す時は必ず左手なんだけど、今はそれがツライ。
結婚指輪を見せつけられてるみたい…だもん。
『私には、妻と息子がいます。』
私じゃ、ダメなんだ…。
そう思うと、心が痛んだ。
ちくちく…なんて生易しいものじゃない。
ズキズキと、痛むんだ。
周りに学校の連中が大勢いる時に泣いたら、坂下が困るのは明白。
舞妓のお化粧を落とすために洗面台へ向かうまで、泣くのは我慢した。