Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
校門前にいる男を見たとき、悪夢であって欲しいと思った。
あんなことを思い出したから、幻を見たのだと思いたかった。
私は、隣にいる梨香の腕を掴んだ。
そして、足早に校門の中へ入ろうとしたとき…。
アイツが、私の肩を掴んだ。
「なぁアンジェ、俺さぁ…お前の母親に逃げられてよぉ。
グラビア雑誌に載るくらいだし、お前…金持ってるだろ?」
タバコ臭い息を吐き出しながら、私の耳元で喋る。
そして、私の腰に手を回した。
気持ち悪い、止めてよ!
そう思っていても、私の口から言葉が出ない。
「その手を離して下さい、人を呼びますよ!」
アイツは梨香を一瞥すると鼻で笑い、私の身体を弄り始めた。
「アンジェを離しなさい!」
梨香は、私からアイツを引き剥がそうとした。
「ガキは黙ってろ!」
アイツが、梨香を突き飛ばす。
梨香が後ろに倒れこむところだったのを、助けてくれた腕があった。
あぁ、そうか…今日は教員が校門に立って、遅刻者をチェックする日だ。
いつもより少し早い時間に来た蒼は、寄りかかってる梨香を立たせると、校内に入るよう促した。
それを見て安心したのか、私の意識はここで途切れた。
あんなことを思い出したから、幻を見たのだと思いたかった。
私は、隣にいる梨香の腕を掴んだ。
そして、足早に校門の中へ入ろうとしたとき…。
アイツが、私の肩を掴んだ。
「なぁアンジェ、俺さぁ…お前の母親に逃げられてよぉ。
グラビア雑誌に載るくらいだし、お前…金持ってるだろ?」
タバコ臭い息を吐き出しながら、私の耳元で喋る。
そして、私の腰に手を回した。
気持ち悪い、止めてよ!
そう思っていても、私の口から言葉が出ない。
「その手を離して下さい、人を呼びますよ!」
アイツは梨香を一瞥すると鼻で笑い、私の身体を弄り始めた。
「アンジェを離しなさい!」
梨香は、私からアイツを引き剥がそうとした。
「ガキは黙ってろ!」
アイツが、梨香を突き飛ばす。
梨香が後ろに倒れこむところだったのを、助けてくれた腕があった。
あぁ、そうか…今日は教員が校門に立って、遅刻者をチェックする日だ。
いつもより少し早い時間に来た蒼は、寄りかかってる梨香を立たせると、校内に入るよう促した。
それを見て安心したのか、私の意識はここで途切れた。