Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
面談
雨が窓を叩く今日は、三者面談。
イギリスからわざわざパパを呼ぶわけにもいかないので、私は1人で面談を受けることになる。
アイツが学校に来て1週間は、みんなに秘密がバレたんじゃないかと思うと、学校に来れなかった。
本気で、イギリスに逃げようとさえ思った。
蒼の差し金なのか、梨香が迎えに来るようになったから、何とか通えるようになった。
ただ、相変わらず坂下の授業だけは…出ていない。
教室に入ると、坂下と蒼がいた。
『当面は2人きりにはさせない』
前に蒼が言った言葉は、まだ有効らしい。
今の私にとって、坂下と顔を合わせることは苦痛でしかないので、ホッとした。
着席すると、蒼が口を開いた。
「ホントは進路の話をしたいとこだが、お前の場合はそれ以前の問題だな。
中間考査前に休んでた割には、まあまあの成績取ってるから文句言いたくないんだけど…G.W.前から坂下先生の授業には一度も出てないそうだな?」
「出てないのは、先生の授業だけじゃないよ。
最近、バイトが忙しいの。
美容の専門学校行きたいけど、パパから送られてくるお金じゃ足りないんだもの。」
お金が無いなんて、ウソだ。
バイトに手を出さないように遣り繰りしてくれているパパには悪いけど、今の私には坂下を想う時間なんてない方が良い。
だから、社長に頼んで仕事をたくさん入れてもらっている。
蒼はまだ何か言いたげだったけど、口を噤んだ。
万が一、バイトのことがバレた時には、蒼が庇ってくれるに違いない。
この前学校に来たアイツのことを、ストーカーということにして処理してくれたのもおそらく蒼だろうし…。
「勉強はちゃんとするわ、もう帰って良いでしょ?」
私は席を立とうとした。
イギリスからわざわざパパを呼ぶわけにもいかないので、私は1人で面談を受けることになる。
アイツが学校に来て1週間は、みんなに秘密がバレたんじゃないかと思うと、学校に来れなかった。
本気で、イギリスに逃げようとさえ思った。
蒼の差し金なのか、梨香が迎えに来るようになったから、何とか通えるようになった。
ただ、相変わらず坂下の授業だけは…出ていない。
教室に入ると、坂下と蒼がいた。
『当面は2人きりにはさせない』
前に蒼が言った言葉は、まだ有効らしい。
今の私にとって、坂下と顔を合わせることは苦痛でしかないので、ホッとした。
着席すると、蒼が口を開いた。
「ホントは進路の話をしたいとこだが、お前の場合はそれ以前の問題だな。
中間考査前に休んでた割には、まあまあの成績取ってるから文句言いたくないんだけど…G.W.前から坂下先生の授業には一度も出てないそうだな?」
「出てないのは、先生の授業だけじゃないよ。
最近、バイトが忙しいの。
美容の専門学校行きたいけど、パパから送られてくるお金じゃ足りないんだもの。」
お金が無いなんて、ウソだ。
バイトに手を出さないように遣り繰りしてくれているパパには悪いけど、今の私には坂下を想う時間なんてない方が良い。
だから、社長に頼んで仕事をたくさん入れてもらっている。
蒼はまだ何か言いたげだったけど、口を噤んだ。
万が一、バイトのことがバレた時には、蒼が庇ってくれるに違いない。
この前学校に来たアイツのことを、ストーカーということにして処理してくれたのもおそらく蒼だろうし…。
「勉強はちゃんとするわ、もう帰って良いでしょ?」
私は席を立とうとした。