飴と道楽短編集
ある日――
彼女の旦那が、事故で亡くなった。
積み上げられていた木材が頭上に降って来たのだという。
話を聞いた時は俺も驚いた。けれど――
これから彼女はどうなる?
――俺は最低な事を考えていた。
しかし直ぐその考えを後悔する羽目になる。
彼女はそれから廃人の様に衰弱し――
「なんでだよ」
――それ程にまで好きだったと云うのか。
彼女は自宅で首を吊った。
夫の後を追い、自ら命を絶ったのだ。
――俺は
この気持ちは、如何すれば良い?