飴と道楽短編集
「少し……年寄りの戯言を聞いてくれますかな?」
お爺さんは、公園で楽しそうにはしゃぐ子ども達を微笑ましく見ながらそう言った。
「は、はい、是非……」
私は妙にかしこまる。
「ははは、気楽に聞いてくだされ……その連れ合いが仏さんになる前、床(とこ)でこんな約束もしたんですわ」
「約束?」
一緒になろうって約束の事ではなく…?
「久美さんはなぁ、こう言ってくれたんじゃ。私が天国行って、また輪廻で戻ってきたら……必ず、私に会いに来ると」
お爺さんは、公園で楽しそうにはしゃぐ子ども達を微笑ましく見ながらそう言った。
「は、はい、是非……」
私は妙にかしこまる。
「ははは、気楽に聞いてくだされ……その連れ合いが仏さんになる前、床(とこ)でこんな約束もしたんですわ」
「約束?」
一緒になろうって約束の事ではなく…?
「久美さんはなぁ、こう言ってくれたんじゃ。私が天国行って、また輪廻で戻ってきたら……必ず、私に会いに来ると」