逆境の桜
最後の仕事
私は部下達が来る時間より大分早く飛行機に乗り込んで出発した。
「墜落すると分かっている飛行機に部下を乗せられないよね........。燃料....目的地まではもってくれるかな....。」
飛行機の燃料が全く足りないのだ。
もう補給できる燃料も残っていない。
「この飛行機に一番最初に乗ったのも一番最後に乗ったのも私か....」
最後と言う言葉に八重は胸が締め付けられた。
目的地に着くまで色々思い出した。
幼い頃から今までの思い出を........。