逆境の桜
《新島!!今まで何処で何をしていた!!!!》
「一....穏やかに怒るね....」
《今どこだ!》
「飛行機だよ......燃料が足りないの......もうすぐ........墜落する....。」
《っ!新島、核爆弾なんて落さなくて良い。今すぐ戻って来い!》
「....私ね....一は無口で無表情で関わりにくい人だなって思ってた....」
《....こんな時に悪口とは関心しないぞ。》
「ふふふ。でもね....長い間一緒にいるとね........一が剣を握っていると格好いい事や....刀の手入れをしている時は楽しそうに口元を緩めていること........時に厳しく....時に優しく接してくれるとこ....色んな一を知ったよ........。」
《お前は....すぐに何処かへ行ってしまうから目が離せなかった。見ていて思った事があった....。お前はいつも皆の中心で笑っていた....周りの奴等も笑っていた。俺は............お前を....妹のように....思っていた........。....頼む....今すぐ帰って来てくれ........八重....っ....。》
一が........私のことを........名前で呼んだのは................初めてだった。
「は....じめ........私は........いつも....しっかり....っ....している....一を........お兄ちゃんのように思っていた....よ........今まで........ありが....とう........。」
《....俺は........さよなら........は........言わないぞ........》
「ふ....ふふ....一........らしいね.......。........一........ありがとう........そして................さようなら........っ........」