逆境の桜
長崎
。*桜side*。
私は京で得た情報を頼りに長崎まで来た。
そう。
坂本龍馬を探す。
彼には昔小五郎の紹介で何度かあったことがあるから顔はわかる。
ただ居場所がわからないのだ!
畜生。
どこほっつき歩いてんだ全く。
「のう高杉。わしがやっちゅうことは間違ってないがか?」
「間違ってねぇよ。心配すんなって!」
この声....晋作!?
声を頼りに道を歩くと見慣れた顔があった。
そして隣には私が探し求めていた彼がいた。
「晋作ーーーーっ!」
私が思いっきり叫べば晋作は驚きに満ちた顔で私を見ると坂本さんを放置し走ってた。
「桜っ!お前なにやってる!?壬生狼はどうした?」
「へへへ!追い出されちゃった!」
「は?」
「あのね....もし私にちゃんとした仲間が出来たらその話考えてやるって言われたの!そしたら京でたまたま坂本さんの噂を聞いて探していたの!」
「お前........。心配した。」
彼は言うなり私を強く抱き締めた。
「ごめんなさい.......」